森見登美彦氏の『太陽の塔』が好きだ!オススメしたい!

こんにちは。
恰好良い大人になりたくて
管理人のポンペイです。

 

【私が言うまでもないけど私も好きって言いたい】シリーズです。('Д')ジコマンジャンル

 

今回は好きな小説家、森見登美彦氏について。

 

少し脱線するようですが、今日キンコン西野のブログを見ていたのです。

絵も凄いですが、文章も凄いってんだから彼は才能偏差値高すぎます!

 

そんな凄い西野氏ですが、自分と一緒な部分もあって嬉しかったのです。

それが、好きな小説家が森見登美彦だということ。

 

そんな森見登美彦氏は私が本を読むきっかけとなった人です。

活字だけで笑ったのは初めてでした。

 

人並みに本を読んできた私が、引っ越しをする度に古本屋で売ったり、捨てたりしながらそれでもまだ手元にある唯一の小説。

 

それが

 

『太陽の塔』

 

 

もう10年以上前に買った本でボロボロですがこの本だけは手放せませんでした。

文章としての私のバイブルと言えます。

100%自己満ですが、私が余りある本の中から『太陽の塔』を勧める理由をプレゼンしていきます!

 

単純に文章が面白いのです

私、良い話とか胸がキュンとする話とか泣かせようとする話とかダメなんですよ(・_・)ヒネクレモノ

この本は違います。

 

読んだ後に何も心に残らなかったのです。('Д')コラッ!

 

にも拘らず最初から最後までノンストップで読み切ってしまいました。

これって凄くないですか?

 

私、お恥ずかしながら自分にも小説書けるんじゃないかと思ったことがあって、大学生の時に小説書いたんです。

 

でも日常を過ごしていたら物語は書けません。

早起きした。パン食った。仕事に行った。疲れた。酒を飲んだ。寝た。

では、1ページで終わってしまいます。

 

結局、想像もしていない誰かが死んだり、

意中の相手とばったり町で会ったり、

物思いにふけった瞬間に雨が降ってきたり、

信じてた人に裏切られたり、

 

物語はそんなことでもない限り書けません!

私も、30ページ分位書いてみて、物語の難しさを痛感しました。

 

しかし、この『太陽の塔』

決して現実を逸脱した展開を書きません。

 

それなのに1冊の本になっているのです。

 

なぜそんなことが出来るのか・・

 

それは単純に文章が面白いからです。

 

凄い、とか、巧み、とかじゃなくて面白いのです。

森見登美彦氏は最も文章が面白い人だと私は思っています。

 

変な大学生の話であることは間違いない

ネタバレはもちろんしないように、簡単にどんなお話か説明しますね。

 

『失恋を経験したすべての男たちと、これから失恋する予定の人に捧ぐ』とあります。

 

悪く言えば、キモい大学生の話

 

ギリギリ良く言っても、繊細で深みのある・・キモい大学生の話(笑)

 

正直、女性からの評価はいかがなものなのでしょうか。

 

文章の中にも

「読了したあかつきには、必ずや体臭が人一倍濃くなっているはずである。」

とあります。('Д')フクサヨウがオモイ

 

ちなみに私は5回くらい読了しています。(;´Д`)アァ、アァーー

 

確かに、なかなかに男を描いています。

それも、恐らくは女性からは好まれないであろうリアルな一般男子・・

 

でもそこが良いのです。

 

忘れもしません。

即購入に至った最初の1ページの1,2行目

 

「何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。なぜなら、私が間違っているはずがないからだ」

 

こんなインパクトのある、そしてフラグとも思える物語の始まりがありますか!

私は完全にこの言葉に打ちのめされました。

こんなことを言い放って始まるストーリー。

 

皆さんは興味が湧きませんか?

 

登場人物のキャラが強烈すぎる

主人公の”私”も面白いのですが、何といっても”私”を囲む友人達のキャラがえげつない。

 

その中でも、私が作中何度も吹いて笑ってしまったのが飾磨(しかま)という登場人物の言動です。

 

飾磨、かく語りき。

「ここに緑の牧場があると思ってくれ・・・」

から始まる世の中と自分を羊に例えた場面・・(´◉◞౪◟◉)ククク

 

ここに緑の牧場があると思ってくれ。ぐるりと柵で囲った中にたくさんの羊がいる。何も考えずにのうのうと草を食べてはごろごろして、それで結構幸せなやつもいる。-中略- そのたくさんの羊たちの中に、一人でぽつんと立っているやつがいる。そいつは自分が羊であることが分かっているし、じつは恐がりだから柵の外へ出ようとは思わないし、かといって自分が幸せだとも思ってない。ぱっと見るだけなら、そいつは他の羊とあまり変わらないように見えるだろう。でもよく観察してみると、そいつはただひたすら黙々と、すごく凝った形のうんこをしているのだ。たしかにそれはただのうんこだ。でもひどく凝った形だ。とは言え、やっぱりただのうんこだ。そして、その羊が、俺だ。

太陽の塔より

 

「どういうことだよ!」

 

そして、男の中の男、飾磨が放った言葉。

「もうそろそろ、幸せになりてえ」

に人間の本音の全てを感じて笑いました。

 

飾磨に限らず他の登場人物も深くて笑える言葉をたくさん放ってくれています。

この強烈なキャラクターがあるからこそ、非現実的な事件を用意しなくても面白い文章が書けるのでしょうね。

 

まとめ

最後に言うことではないですが、皆さんは小説が好きですか?

私は言っても、アニメとか漫画の方が好きです。

でも、この本はそういう人でもスラスラと読めてしまう作品なのです。

この本と出会ったのは10年以上前ですが、未だに好きな本を聞かれたら『太陽の塔』と答えてしまいます。

森見登美彦氏の文章はどれも執拗にねちっこく、それなのに爽快で、飽きません。

小説は最初の数ページで飽きてしまうという人、『太陽の塔』ならいけますよ!

まだ、読んだことのない方は是非読んでみて下さいまし。

 

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